【調剤薬局向け】2024年10月からの選定療養費先発希望薬剤費増額チェッカーのご紹介

2024年4月23日 2024年5月6日

2024年10月からは患者さん希望で先発品を調剤してお渡しした場合、先発品と後発品の差額の4分の1+消費税が^※選定療養費として今までの自己負担額に上乗せされます。

ですが10月から急にとんでもない金額を請求してしまったらトラブルのもとになります。なので、あらかじめどれくらいの金額が増額されるのかお知らせしておく必要がありますが、一つ一つ薬価を調べて電卓を叩くのは面倒なのでチャッカーサイトを開設しました！

※選定療養費とは？

入院するときに大部屋は嫌なので個室にグレードアップした場合などに発生します。（いわゆる贅沢費）

2024年10月からは一部の先発品で長期収載された後発品があるのに患者さん希望で先発品を選択すると選定療養費として差額の一部が自己負担となります。

薬剤費負担増額チェッカーの使い方

チャッカー使用時の流れ

１．負担割合を選択する

２．先発品を選択する

３．量を変更する

画面左上の負担割合はデフォルトで「３割」が選択されていますので、適当なのものに変更してください。

画像では「小児（受給券あり）」を選択しています。

※計算後に負担割合を変更することも可能です。

検索したい薬品名を入力します。ヒットすればリストが更新されるので該当する医薬品を選択します。

先発薬品を選択すると自動的に後発品の薬価も決まります。（該当する後発品の中で最も高い薬価が計算に用いられるため。）

デフォルトでは１（１錠、１ｇ、１ｍｌ...）で計算されるので、計算したい量に変更します。

画像ではヒルドイドソフト軟膏なので100を設定し、「小児（受給券あり）」でヒルドイドソフト軟膏１００gの場合354.75円が負担する金額となります

小児の場合公費があるため、関東圏では薬局で自己負担が発生することはほぼありません。

ですが、10月からは保護者が先発を希望した場合自己負担が発生するようになります。

では一体どれくらいの増額するのか調べたいと思います。

※この記事で記載されている自己負担増額は2024年10月からの薬剤費負担増額チェッカーで計算されています。

ザックリとウチでよく出る薬を掲載してみました！

風邪薬で処方されるものはやっぱりたいした負担にはならなそうですね！。７日分で4種類ほど処方されても20〜50円前後になりそうです。

ヒルドイドソフト軟膏はだいたい200〜300g持っていかれるので700〜1000円の負担になります。これは後発品に変更する方も多いのではないでしょうか？

あと気になるのは喘息でよく使われるシングレア・キプレスチュアブルですね。30日分でおよそ450円なのでこれも考える人が出てきそう．．．

皆さんも気になる薬があればぜひ2024年10月からの薬剤費負担増額チェッカーで調べてみてください！