【 薬ダツ! 】 先発医薬品選定療養チェッカー:2026年4月更新

※2026年4月7日よりデータベースを最新版に更新いたしました。

2024年7月12日に厚生労働省から[長期収載品の処方等又は調剤に係る選定療養における費用の計算方法について」が公表され、対象となる長期収載医薬品は選定療養がかかるようになりました

レセコンでも選定療養は確認可能ですがお遊び感覚でいくらかかるのか確認できるように

【2026年4月更新】先発医薬品選定療養チェッカーを作成いたしました。

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選定療養チェッカーの使い方

注意点

必ず剤毎に計算を行うこと!!!

計算の過程で点数を用いるため剤の異なる医薬品を含めると計算が狂います。

下記のような処方の場合

ーーーーーーーーーーーーーーーー

Rp1)

ムコダインシロップ5% 12ml

小児用ムコソルバンシロップ0.3% 6ml

トランサミンシロップ5μg/mL 8ml

1日3回 7日分

Rp2)

シングレアチュアブル錠5mg 1錠

1日1回 30日分

Rp3)

ヒルドイドソフト軟膏 100g

1日数回塗布 全身

Rp4)

モーラステープL40mg 21枚

1日1回貼付 腰

ーーーーーーーーーーーーーーーー

① Rp1)の3種類を入力して計算

② Rp2)を入力して計算

③ Rp3と4)を入力して計算 

Rp1)とRp2)は剤が異なるため分けて計算を行います

Rp3)とRp4)は外用剤のためまとめて計算してください、その時「処方日数」は1に設定し「1日量」に処方量を入力してください。

チェッカー使用時の流れ
  • 負担割合を選択する
  • 処方日数を入力する
  • 先発薬品を選択する
  • 1日量を入力する

負担割合を選択する

画面左上の負担割合はデフォルトで「3割」が選択されていますので、適当なのものに変更してください。

負担割合を選択する

処方日数を記載する

処方日数を入力します。画像では7日分として計算を行います。

処方日数を記入する

先発薬品を選択する

検索したい薬品名を入力します。ヒットすればリストが更新されるので該当する医薬品を選択します。

先発薬品を選択すると自動的に各種計算に用いられる金額が表示されます。

先発医薬品を選択する

1日量を記載する

デフォルトでは0になっているので、各医薬品の1日量を設定します。

1日量を記入する
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処方例で計算してみる

このページ冒頭の注意点にある処方例で「3割」負担の場合いくら増額するかを計算してみたいと思います。

※小児になぜモーラスが出てるとか、シングレアチュアブルが3割負担って意味わかりませんがシミュレーションなのでご容赦ください(笑)

処方内容

Rp1)

ムコダインシロップ5% 12ml

小児用ムコソルバンシロップ0.3% 6ml

トランサミンシロップ5μg/mL 8ml

1日3回 7日分

Rp2)

シングレアチュアブル錠5mg 1錠

1日1回 30日分

Rp3)

ヒルドイドソフト軟膏 100g

1日数回塗布 全身

Rp4)

モーラステープL40mg 21枚

1日1回貼付 腰

Rp1の計算結果

小児で20kg想定です。

小児なので実際は選定療養だけ負担が発生すると思いますが、2026年4月改定により薬価差の2分の1となったことで以前と比べると2倍の負担が発生するようになってしまいました(以前は77円でした…)

選定療養:154円

薬剤料(保険適応):340円

合計:494円 ※3割負担の場合

RP1

Rp2の計算結果

シングレアチュアブル の場合は選定療養は以前と変わらず、小児でも負担に変化は有りませんでした。

選定療養:330円

薬剤料(保険適応):270円

合計:600円 ※3割負担の場合

Rp2

Rp3・4の計算結果

外用剤はまとめて計算します。

ヒルドイドが非常に値上がりしてしまいました。以前でしたら選定療養は300円/100g程度でしたが、

2026年の改定により627円/100gと負担が増えてしまいました。

選定療養:638円

薬剤料(保険適応):530円

合計:1168円 ※3割負担の場合

Rp3,Rp4

薬剤の負担額は・・・?

494円 + 600円 + 1168円 = 2262円 でした!

選定療養の合算:154円 + 330円 +638円 = 1122円

負担の約半分が選定療養という結果になりました。

ヒルドイドが高すぎる…

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あらためて小児科門前薬局目線から見てみる

ここから下は「小児(受給券あり)」で計算されています。

風邪薬の場合

ムコダインやトランサミンをはじめとした風邪薬の錠剤、散剤のほとんどは先発と後発の薬価差がなくなってしまったため選定療養から外れる結果となりました。

水剤に関しては薬価が非常に安いですが、「薬価差の2分の1」となったため小児の体重によっては負担増となる可能性がでています。

それでもシロップを飲む小児は比較的小さいと思いますので概ね下記の計算式で求めることができると思います。

選定療養 = 処方日数 × 11円

1種類のときと4種類のときで値段が同じって違和感しかありませんが計算上しょうがない…

定期薬の場合

ウチでよく出る定期薬の場合で見てみます。

計算結果はすべて単独の剤の場合を載せています。

薬品名選定療養
ヒルドイドソフト軟膏100g638円
ベシケアOD錠2.5mg1錠 × 30日分330円
シングレアチュアブル錠5mg1錠 × 30日分330円
アラミスト点鼻液27.5μg56噴霧用1瓶121円
アレロックOD錠52錠 × 30日分330円
クラリチンレディタブ錠10mg1錠 × 30日分330円

内服はすべて330円になるという結果でした。気持ち悪い計算結果ですが1剤毎で計算するとこうなってしまうのでこれまた仕方がない…

正直小児科で出るような内服薬だと「薬価差の2分の1」×「1日量」を五捨五超入して点数になおしても1点にしかならないので

選定療養 = 処方日数 × 11円

上記で計算できてしまいます。

しかしヒルドイドのような「1日量」が100gとなるような外用剤の場合は「薬価差の2分の1:5.7円」×「1日量:100g」=570円を五捨五超入で57点となるため中途半端な金額になりがちです。

最後に一言

このチェッカーサイトが皆様にお役立ていただければ幸いです。

もしチェッカーのバグや計算の不備等お気づきの点がありましたら、当サイトのお問い合わせフォームでご連絡ください。

実際にあったQ&A

Q1. 患者さん説明用の資料にチェッカーサイトのURLを転載してもよいですか?

A.問題ありません。

当チェッカーサイトは特に利用制限を設けておりませんので多くの方のお力になれるようでしたら自由に使って頂いて構いません

Q2. 頓服を調べる場合にはどうすればよいですか?

A.外用剤と同様に処方日数に11日量に全量を入力してください。

例)デパス錠0.5mg 1錠 10回分の場合

↓の画像のようになります。

頓服デパスの入力

Q3. 処方日数が同じだと複数の医薬品を入力もしくは医薬品を変更しても選定療養が変わりませんバグですか?

A.バグではありません。

【改訂版】では入力された医薬品は全てまとまった剤として計算が行われるため、

薬価の低い他の医薬品に変更もしくは追加しても五捨五超入して求めた点数に変動がないため起こる現象です。

下記に例としてムコダイン錠500㎎単独の場合とトランサミン錠500㎎を組み合わせた場合の選定療養費を求める計算を記載いたします。

選定療養費を求める計算

・ムコダイン錠500mgの先発品と後発品の価格差の1/4:0.2円

・トランサミン錠500mgの先発品と後発品の価格差の1/4:0.45円

例1)ムコダイン錠500mg 3錠 分3 7日分単独の場合

各薬品の先発と後発の差額の1/4×1日量の和:0.2円 × 3錠 = 0.6円

0.6円を五捨五超入した点数:1点

選定療養費:1点 × 10円 × 7日分 × 1.1(消費税)= 77円

例2)ムコダイン錠500mgとトランサミン錠500mg 3錠 分3 7日分を組み合わせた場合

各薬品の先発と後発の差額の1/4×1日量の和:0.2円 × 3錠 + 0.45円 × 3錠 = 1.95円

1.95円を五捨五超入した点数:1点

選定療養費:1点 × 10円 × 7日分 × 1.1(消費税)= 77円

上記のように薬価の安い医薬品を複数入力もしくは入れ替えたとしても[各薬品の先発と後発の差額の1/4×1日量の和]が15円を超えないため点数が1点にしかなりません。

よって金額がかわらないという現象が起こります。

参考サイト

厚生労働省 後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養について

Kakar 使用薬剤料

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